イスラエル

僕がこの世に対するものの見方・考え方としてもっとも強く影響された本は「聖書」と「資本論」だと思う。また、「聖書」の読み方は滝沢克己氏から、「資本論」のそれは宇野弘蔵氏から、二十歳前後の時に多くを学んだ。

誤解を恐れずに敢えて言えば、僕は背後から神の手を感じることがある。それはひっそり肩の方から額にかけてやって来る。主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」(創世記3-9)。

おそらく、いま、僕等は死の淵に立って、まさに闇へ転落せんと仰向けにのけぞったまま宙に浮いているのだろう。おそれとおののきにみひらかれた空洞の眼、ネズミやゴキブリの群れが徘徊するこの低い湿った場所に刻まれた歪んだ顔。
それはともかく、3月8日から11日間、僕はイスラエルにいます。

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