とうやまさんから「孤帆」22号に発表された「多生」の改稿のコピーをいただいた。改稿では、段落を増やして小刻みなリズム感を出し、おそらく著者として痛みをともなったであろう初稿の若干の削除をしている。もちろん増補された言葉もあり、例えば小説の終わりの方になるが、「真帆のことを呼ぶ人がいる。一人で生きていきなさいと言った母親の声が聞こえてきた。」と加えることによって、ミチコの孤立した生活がより鮮明になっているだろう。ただ、僕が突然こんなことを書いても「多生」を読んでいない人にはまるで意味不明である。ぜひ一度読んでいただきたい。
孤帆vol.22 2013年12月1日発行 定価700円
発行者 とうやまりょうこ
(グーグルで「孤帆web」を検索してください。そこから注文できます。)
過日、といってもここ数日前だが、僕はとうやまさんに「芦屋芸術」7号に新作の小説の寄稿をお願いし快諾していただいた。とうやまさんの原稿を頂戴したら、出来る限り早く「芦屋芸術」7号を発行する予定ですので、乞うご期待。
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