「原爆詩集」が、無性に読みたくなった……

 永遠なるものを表現しようと志した詩よりも、ただ一回限りの出来事を表現しようと志した詩の方が、永遠性が内在するのかも知れない。そして、ただ一回限りの出来事において、聖なる真実が顕現するのかも知れない。

 「原爆詩集」 峠三吉著 岩波文庫

 真実を書いた詩が好きだ、平和な生活を送るための勇気を与えてくれる作品を探している、人が愛し合うことを希望する文学が読みたい、こういう心の願いを持っている人は、ぜひ、この書を開いて欲しい。わざわざボクが解説するまでもなく、読めば、少しわかりづらい言葉や表現もあるが、余程のことがない限り、誰にでも理解できる、そんな詩集である。

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