アーカイブ:2019年 7月
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井上雅博の「この空の下で」
言うまでもなく、いかに悲惨な戦争によって身体に障害を残し、あるいは屈辱的な精神の打撃を被っても、終戦後、その心とからだを引きずりながら、おのれの生命の火が消えるまで、人は生を営まなければならない。 「この空の…詳細を見る -
高橋和巳の「憂鬱なる党派」
この物語の背景を大ざっぱに言えば、戦前、現人神としての天皇をピラミッドの頂点とする軍国主義によって海外侵略した神国日本が、言うまでもなくその神国は明治の日清戦争以降第一次世界大戦まで不敗神話が確立していたが、残念なが…詳細を見る -
「詩篇 えっちゃん」
詩:山下徹*写真:山下悦子 発行所:芦屋芸術 発行日:2019年7月19日 この作品の発行日は、ボクのワイフ、えっちゃんの五年目の命日である。仏教で言う五苦、所謂「愛別離苦」から発生した言語集だと言っていい。 …詳細を見る -
新詩集「詩篇えっちゃん」が出来ました!
久しぶりに詩集を作りました。ボクのワイフ、えっちゃんが亡くなってこの七月十九日で五年になります。その日を発行日にしました。 「詩篇えっちゃん」 山下徹著 芦屋芸術 2019年7月19日発行 定価千円(税込) …詳細を見る -
井上ひさしの「父と暮せば」
この戯曲は、広島に住む父子の家庭が原爆に被爆、倒壊した家屋に下敷きになった父を猛火の中で救えず自分だけが避難して生き残った二十歳の娘が、三年後、恋人に出会い、はたして「父を捨てて生き残った」自分が幸福な生活を選ぶこと…詳細を見る