津田文子さんから詩誌が送られてきた。
「座」第68号 発行 座の会 2021年2月1日発行
おそらく、長い歳月にわたって詩を書き続けてきた人たちの詩誌であろう。平易な表現でありながら、成熟した言葉が際立っている、そんな詩群だった。
とりわけ、汐見由比の「チレーッ チレーッ」、「単于の風笛」、伊藤阿二子の「水門へ」、中西弘貴の「焚火」、これらの詩群は、言ってみれば、鎮魂歌と言えると思うが、古来、言葉の大切な機能として、愛した人と離別した鎮魂の詩は静かな水脈を引いて現在まで流れているのだろう。この詩誌で表現された現代詩の世界でも、痛切な鎮魂の言葉と私は出会った。
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