「リヴィエール177号」を読む。

 永井ますみさんから詩誌が贈られてきた。

 「リヴィエール177号」 発行所 正岡洋夫 2021年7月15日発行

 十七名の詩人の作品と、六名の詩人のエッセイで構成されている。

 身辺の出来事や心に浮かぶ思い出、長い歳月をかけて成長した人生観などを言葉に結晶させている作品が多く見られた。

 中でも、北川汀子のエッセイ「受容(一)」と詩作品二篇「郷愁」、「現存」に注目した。以前から感じていたが、北川の詩はこの詩誌の中では異質な存在だった。自分の経験を一端断ち切って、純粋に言語化しようとする強い意志を、私は覚えた。また、今回読んだ作品の特徴として、エッセイが二篇の詩への詩論になっていることだった。エッセイと詩を併せて読むことをおすすめする。

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