ここ一ヶ月余り、カアカアたちは、朝六時頃から午後四時頃まで、毎日五回くらいやってくる。カアカア「たち」というのも、いつもふたりで連れ立って、ご飯をオネダリにくる。我が家の庭のウッドフェンスに女ガラス、シマトネリコの枝に男ガラス。
もとはといえば、女ガラスがひとりでやって来て、ウッドフェンスから現在独身のボクにアヤシゲな上目遣いで、ご飯、そうささやいた。六月中旬に咲いた、ロメオとジュリエットの物語だった。
十月十六日。きょうも夫婦ふたりでやって来て、我が家のダイニングに向かって、ご飯を催促する。
*写真は、庭のタイルに立つ女ガラスとダイニング板に立つ男ガラス。ダイニング板はカアカアのために作った。
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