夜の海

なるほど

この坂は

なだらかではあるが

いつまでたっても

下降するばかりだった

けっして

全身 おおげさな身ぶり手ぶりで

崩壊するのではなかった

崩壊する前に

すでに沈んでいるのだった

両手 両足に

海の藻がからみついていた

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