「現代詩神戸」275号を読む。

 永井ますみさんから送っていただいた詩誌を読んだ。

 「現代詩神戸」275号 編集 三宅武・永井ますみ・田中信爾 2021年12月10日発行

 十九人の詩人が作品を発表している。環境問題を扱った同系統の詩もあるにせよ、内容も形式もそれぞれ独自なものを持っていて、楽しく読むことが出来た。とりわけ、哀愁が漂う詩「寂しい右手」(牧野妙子)、動物との共生への讃歌「ピー」(岩崎英世)、おかしい味わいがする恋愛詩?「いってらっしゃい」(張華)など、まったく次元の違う言葉の世界が一冊の詩誌に封印されている。

 ところで、巻末に書かれているが、財政難だそうである。原因は、会員の減少と本の郵送料のアップ。定期的に刊行する詩の同人誌を中心になって運営する人は、大変なご苦労をなさっているのだろう。

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