詩誌「鳥」第77号を読む。

 きのうと同じく榎本三知子さんから送られてきたこの詩誌を読んだ。

 詩誌「鳥」第77号 編集者 佐倉義信/なす・こういち/元原孝司 2019年12月1日

 一通り読んで気付いたことは、同人に八十代の人が多いことだった。言うまでもなく、この世代の人は少年少女時代に敗戦を迎えている。そして、真摯にその時代と向き合い、言葉によって真実を書き残そう、そんな強い意志に支えられた表現が発表されている。

 前号(鳥76号)で言及した鬼頭陞明の「軍国少年戦後の飢餓地獄(三)」は今号で終了する。また、榎本三知子の詩「辻詩」とエッセイ「姪孫 二人への手紙(一)」、この二篇の作品に注目した。詩人の少女時代の戦争体験をもとに、その言語化という困難な作業にチャレンジしている。読者には、この詩人の詩とエッセイを一つの作品として読んで欲しい。

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