花屋を
出たり
入ったり
していた
花を買ってみたが
茎から先はボンヤリ濁って
花ではなく 煙が漂っていた
もうなにがなんだかわからなくなって
途方に暮れ
何故か
頂が雲に隠れた六甲山を思い出していた
その花束を握りしめ
花屋を出ると
いきなり深い暗闇が来て
すべてが途絶え 消えしまった
だが
既に辺りは暗くなく
明るい乳白色の通りから
あの花屋に入って また
つぶやいてみた
「花をください」
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花屋を
出たり
入ったり
していた
花を買ってみたが
茎から先はボンヤリ濁って
花ではなく 煙が漂っていた
もうなにがなんだかわからなくなって
途方に暮れ
何故か
頂が雲に隠れた六甲山を思い出していた
その花束を握りしめ
花屋を出ると
いきなり深い暗闇が来て
すべてが途絶え 消えしまった
だが
既に辺りは暗くなく
明るい乳白色の通りから
あの花屋に入って また
つぶやいてみた
「花をください」
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