「座」第74号を読む。

 津田文子さんから詩誌が送られてきた。

 「座」第74号 発行・座の会 2023年2月1日発行

 この詩誌は、六人の作家で十篇の詩が発表されている。

 巻頭の中西弘貴の作品「水場」。微かなエロチシズムと、微かな哀愁が漂っていた。また、全体的に、歳月を感じさせる言葉が多々流れていた。

 送っていただいた津田さんのレターの末尾に近く、「親しい同人二人亡くなりました」、そうしたためられていた。そうして、私の知る限り、古くから続いているさまざまな詩誌がこうした状況を迎えているようだった。

 物みなは歳日と共に亡び行く。

 ひとり来てさまよえば

 流れも速き廣瀬川。(萩原朔太郎)

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