第一の断片 光の小川
月光は呼び出される
森はふたたび明るくなる
ひとすじ 照らされる 小道
あたかも光の小川のように
第二の断片 暗くなる
雲が切れ
月の下
山と谷が向かいあう
深淵から叫ぶ風
もう一度 雲に包まれて
ほがらかな顔が暗くなる
第三の断片 滝が落ちる音
夢は白い穴になり
湖が輝きながら流れ入る
星座の中へ滝が落ちる音……
第四の断片 風に消えながら
道は留まり
足跡は歩む 風に消えながら
*二十六歳のノートから
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