新型コロナが日本に上陸して三年余りが過ぎた。この間の著者なりのコロナに対する思いをつづったのが以下の詩集だった。
永井ますみ詩集「夜があける」 永井ますみ著 山の街企画発行 2023年5月15日
全体は、序詞、日詩の試み、そして六篇の詩で構成されている。コロナが終息するかに見えるこの時期を選んで、この三年間を著者の言葉によって束ね、定着したものだった。ちなみに、詩集名の「夜があける」は、この詩集の巻末に収録された書下ろしの詩「夜があける」からとられたものだった。夜があけるといっても、コロナが終息して私たち人間の夜があけるのではなく、コロナウイルスがコウモリからニンゲンに感染することによって、コロナウイルスの夜があけた、そういう逆説的な著者の思いを表現した詩だった。
さまざまな同人誌の中でも、新型コロナへの思いをつづった詩が散見された。詩ばかりでなく、この三年間、新型コロナに対してそれぞれの人がそれぞれの思いを語り続けてきたのだろう。
私は詩を書くが、新型コロナを題材にはできなかった。日本だけでも、ワクチンの副反応で少なくとも二千人の人がこの世を去っている。厚生労働省はほとんどの人の死因とワクチンとの因果関係を認めていないが。この事実ひとつだけでも私は筆を持つ手を引っ込めた。恐ろしい時代が来ている、私はそう思った。
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