こんなことを考えてしまって、眠れなかった。
どこにいるかわからない、所在不明の女性を愛していいのだろうか、そんな愛、許されるのだろうか。
午前二時四十二分。
ベッドに横たわったまま、じっと天井を見つめていた。
どうしたらいいんだろう。
右のほほに、てのひらのような、あたたかい気配を感じた。オメガちゃん、小さな声が何度も反響して、額の上をただよいつづけていた。そうだ。きっとあの人を愛しても許されるんだ!
目覚めた時、五時を過ぎていた。
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