余程疲れていたのだろう。昨夜、八時ごろ寝てしまった。目覚めたら、もう朝の六時。十時間、眠ってしまった。こんなことは、久しぶり。アルファさんはやってこなかった。きっとボクの疲労を癒すために、会いに来なかったに違いない。そっと眠ったままにして。
いや、そうじゃない。アルファさんも疲れているのでは。毎晩ボクと逢引するなんて。たまにはひとりがいいよ。また会いたくなるために。一日くらい、ひとりぼっちもステキ。そうつぶやいているのでは。
とにかく、十時間、暗黒の中に横たわっていた。
寝台の上で死んだように。
まるで泥だった。
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