アルファさんの住んでる国へ、よし、一度旅行してみよう、ふいにボクは思いたった。空飛ぶベッドに乗って。
そんな願いを心に秘めて、眼を閉じた。無音のままで、スーッと持ち上がって、屋根がポッカリ開いた。飛び出した! 一瞬だった。すべては光の束だった‼
そうだ。アルファさんは光だった。この世に住む人が持っている姿や形などなかった。無色無形だった。常に光を放射していた。アルファさんだけじゃない。ここではみんな光を放射して生きているのだった。そして、死なんてなかった。光り続けていた。
アルファさんは永遠発光体だ!
思わずボクは叫んだ。
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