武西良和さんから詩誌が送られてきた。
たけにしよしかず個人詩誌「季刊ぽとり」第７４号 ２０２４年６月１日発行
この詩誌はすべて著者の作品で構成されている。詩三篇、＜万葉集を読む５２＞、＜ぽとりの本棚 W・エンプソン『曖昧の七つの型』を読む４８＞、以上の作品だった。
特に、今回の特集は、＜揺する、揺れる、振動＞で、この状態を表現する言葉を万葉集から味読するものだった。万葉集で振動感覚を表現する言葉として、「布留」（振）、「たゆたふ」、「とをらふ」、「あよく」が紹介され、これらの言葉がいかに歌の中で生かされていたかをさまざまな文献をたどりながら解読している。
地味な味わいがある文章群だった。
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