詩誌「交野が原」を主宰している金堀則夫さんから詩集を戴いた。
「ひの石まつり」 金堀則夫著 思潮社 2020年4月1日発行
独特の霊的世界を言語で築き上げた一冊だった。著者の住まう星田という地を中心にしてこの世に広がる土と水と天、星、火など、それらを元素にして構成されている言葉だった。中心命題は、おそらく、火(非)あぶりにされた魂の行方をたずねるさまざまな旅路の言霊を人間の言葉で描かんとしたのだろうか。土と火の詩人、そう言っていいのではないだろうか。
全体が三章に分かれているが、最後の章では日本独自の農法の死滅、土の荒廃の悲歌が歌われている。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。