三日後の未明まで

 七月十六日。

 真夏日の炎天下。お昼前に家を出る。いつものように芦屋浜から総合公園をさまよい歩く。

 半ば狂っているのか。自分で言うのもなんだが、もうほとんど治癒不能状態なのかもしれなかった。少なくとも、既に常識は崩壊していたのだった。

 真昼から闇に はいった

 どうしていいか わからなかった

 脳波が 消えていた

 三日後の未明まで

 先はなかった

 もう後がないように

 墨のような液体が揺れていた



*写真は、お昼ごろの芦屋浜。堤防越しに撮った。

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