走る孤独

奥深く生きている間に

出れなくなってしまった

もう日の光を仰ぐこともあるまい

奥へ 裏側の深淵へ

おのずから潜中走法を学んだ

潜ったまま走り続けた

かつて地球上で見た存在物は皆無だった

得体のしれないものが ひらふらしていた

この世に存在しないものは

言葉では表せなかった ふらそらしていた

ひらふら 夜明けまで まだ三年間

ふらそら 孤独が走っている

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