輝く未明

ここ数年

空白の中を歩いている

ひたひたしていた足音が絶えた 足が消えた

歩くたび

足の裏の形が

ひったりして 凹んでいた

少なくとも

九人の足 十八本の足首 

すべてが 消えた

空白だった

まっ白い

もうどこにも足の裏はなかった 凹んでもなかった

なぜか 白い とても白い 輝いていた 未明が 

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