後藤光治個人詩誌「アビラ」20号を読む。

 後藤光治さんから詩誌が送られてきた。

 後藤光治個人詩誌「アビラ」20号 編集発行/後藤光治 2024年12月25日発行

 構成は従来通りだから、私にはかなり入りやすい詩誌である。

 まず巻頭に「ロラン語録」。そして「詩作品」。今回は全六篇。このうち二篇は著者が孫と共にある姿・形を言葉でかたどっていく。また、戦後日本の近代化の批判。これは著者の少年時代と生まれ住んだ村との対極として描かれる。最近の傾向として、宇宙論も詩の中へやってくるケースがしばしばある。

 それから「ロマン・ロラン断章(二十)」。十五回続いたジャン・クリストフへの言及は今回で終了する。そして「清水茂断章」。「詩のいずみ」。ここでは野沢啓の論評を通じて大岡信を論じ、最後に「鬼の洗濯板」。今号からファーブルの「昆虫記」への著者の思いが語られるだろう。

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