カテゴリー:文学系
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「アントナン・アルトー全集1」を読む。
この著者の作品はこの間、晩年の「神の裁きと訣別するため」など、そして中期の「ヘリオガバルス」を読んだ。引き続き二十代のこんな初期作品を読んでみた。 「アントナン・アルトー全集1」 現代思潮社 1977年6月3…詳細を見る -
アルトーの「ヘリオガバルス」を読む。
先日、この著者の最晩年の作品「神の裁きと訣別するため」や「ヴァン・ゴッホ」などを読んだ。このたび読んだのは、一九三四年に発表された彼の三八歳、人生の半ばの作品だった。ちなみに、彼は五十一歳でこの世を去っている。 …詳細を見る -
アントナン・アルトーの「神の裁きと訣別するため」を読む。
神は黴菌だ、罵倒した男がいる。この男は一八九六年に生まれ、一九四八年にこの世を去っている。つまり、ヨーロッパの悲劇、というより今のところ人類最大のと言っていいが、第一次世界大戦と第二次世界大戦の闇の中を通り過ぎてすべ…詳細を見る -
「バタイユ作品集」を読む。
先日この著者の作品「眼球譚(初稿)」を読んだ。またその感想文をブログに書いた。今回は同じ著者のこんな本を読んだ。 「バタイユ作品集」 G・バタイユ著 生田耕作訳 角川文庫 昭和51年8月30日三版発行 …詳細を見る -
バタイユの「眼球譚」(初稿)を読む。
誰にでも妄想している時間があるのではなかろうか。そして、それぞれの個人独自の妄想と現実の裂け目の狭い道を歩いていく、あるいは走る、時に疾駆する、立ち止まる、それがそれぞれの個人独自の人生という特異な現象の外観ではなか…詳細を見る -
アポリネールの「若きドン・ジュアンの冒険」を読む。
先日読んだ「一万一千本の鞭」に引き続き、同じ作家のこんな小説を読んだ。おそらく大方の日本で詩作している人には、こんないかがわしい作品は書けないだろう、またあまり読みたくもない。少なくとも私はそう思っているのだが。 …詳細を見る -
アポリネールの「一万一千本の鞭」を読む。
私は過日、ある詩人から私が詩に挿絵を描いて一篇の作品にしている姿勢を批判された。詩は言葉だけで成立するのだと。私は即座に反論したが、それはさておき、おそらく日本の現在の詩の書き手の多くはそういった考え方をしているので…詳細を見る -
デイヴィッド・リンゼイの「アルクトゥールスへの旅」を読む。
この著者の長編小説「憑かれた女」を過日読んだが、今回は同じ著者のこんな長編小説を読んだ。 「アルクトゥールスへの旅」 デイヴィッド・リンゼイ著 中村保男・中村正明訳 サンリオSF文庫 1980年6月1日発行 …詳細を見る -
デイヴィッド・リンゼイの「憑かれた女」を読む。
こんな長編小説を読んだ。 「憑かれた女」デイヴィッド・リンゼイ著 中村保男訳 サンリオ文庫 1981年4月5日発行 この本には、コリン・ウィルソンの「不思議な天才―デイヴィッド・リンゼイ論」が併録され…詳細を見る -
佐川亜紀詩集「その言葉はゴーヤのように」を読む。
こんな詩集を読んだ。 「その言葉はゴーヤのように」 佐川亜紀著 土曜美術社出版販売 2024年9月1日発行 四章で構成されていて、(Ⅰ)六篇、(Ⅱ)四篇、(Ⅲ)九篇、(Ⅳ)六篇、最後に「対話」という詩…詳細を見る