カテゴリー:文学系
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やっと、「ギリシア喜劇全集」第一巻を読みました!
近頃、ボクは読もうと思って本棚の片隅に立てたまま、長い間居眠りしていた本を、読み始めた。長い間、そう、彼の睡眠時間はもう半世紀近くなっている。 ギリシア喜劇全集第一巻 訳者代表高津春繁 人文書院 昭和47年8…詳細を見る -
きょうも、志賀直哉の短編を読みました。
不易流行という有名な言葉があるが、確かに人間の姿・形も歳月と共に変化していくが、十年ぶりに会った友達でも、「やあ、お元気?」、そんな挨拶が出来るのも、からだにも不易なるものがあるのだろう。それをボクラは「面影が残って…詳細を見る -
また、志賀直哉の短編を読んでしまった!
ひょっとしてボクはAに洗脳されたのだろうか。夜の街の電光の中から、「志賀直哉の短編が好き」、彼女のそんな声がして、また、ボクは、しょうこりもなく、こんな本の扉をたたいた。 「小僧の神様・城の崎にて」 志賀直哉…詳細を見る -
そして、志賀直哉の短編を読んだ。
「志賀直哉はどう?」「『暗夜行路』や『和解』などは読んだけれど……」「わたしは、志賀直哉の短編が好き」 もともとボクは所謂「白樺派」の作家は読まなかった。おそらく肌に合わないだろう、そんなふうにずっと思っていた。「暗夜…詳細を見る -
初めて、有島武郎を読む。
「わたし、有島武郎が、好きなの……」 賑やかな夜の街をならんで歩いている時、不意にはしゃいで、Aは有島武郎の作品「或る女」についてまくしたてた。「ボクは、何故か、今まで一度も読んでいないけれど……」 「小さき者…詳細を見る -
偶然、シェンキェーヴィチの「クオ・ワディス」を読む。
「今、ショーロホフの『静かなドン』を読んでいます。昔、えっちゃんが読んでいた本だが、彼女を偲んで」「おもしろい?」「まだ、読みかけたとこだから……」「シェンキェヴィチの『クォ・ヴァディス』って、おもしろいよ。ネロ時代の…詳細を見る -
「吉田一穂全集」第三巻を読む
第三巻は、この詩人の童話作品が収録されている。第一巻から読み始め、この第三巻に至って、彼のすべての作品を読み終えたことになる。 「定本吉田一穂全集」第三巻 昭和58年1月20日発行 小澤書店 もう少し…詳細を見る -
「逸見猶吉詩集」再読
この詩人の故郷、谷中村は水没した。 周知のとおり、足尾銅山鉱毒事件に対して田中正造が中心となって村民と共に公害運動を闘っていたが、鉱毒を沈殿させるという名目で政府が谷中村に遊水地を作る案が出たため、一九〇四年七月三〇…詳細を見る -
「吉田一穂全集」第二巻を読む
この本は、四篇に分けて構成されている。すなわち、「試論篇」、「随想篇」、「雑纂」、「草稿」。 定本「吉田一穂全集」第二巻 昭和57年12月20日発行 小澤書店 もう少し詳細に紹介すれば、「試論篇」は、…詳細を見る -
ショーロホフの「静かなドン」を読む
「これって、とんちゃん向きじゃないと思う」 もう四十年余り昔のこと、三十歳になったばかりのえっちゃん、これはボクのワイフの通称だが、ボクのような人間、つまり「とんちゃん」はこの本なんて読まなくっていい、そう言い切って、…詳細を見る