カテゴリー:文学系
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トルストイの「復活」
ボクはトルストイのいい読者ではない。彼の三大長編小説といわれている中で、ボクは「戦争と平和」と「アンナ・カレーニナ」しか読んでいない。「戦争と平和」は二十歳前後の頃に読んだのだが、それというのも、あの当時、つまり四十…詳細を見る -
ノーマン・メイラーの「鹿の園」
この本の奥付を見ると、昭和四十四年四月二十五日発行となっている。初版本である。付帯された月報は(1)となっているので、全八巻の全集の第一回配本、そう推定出来る。ボクのワイフは二十一歳。噂によると、社会主義者であり、マ…詳細を見る -
久しぶりに、「サルトル」を読む。
おおよそ五十年前後昔の話である。ボクが十代だった頃、カミュやサルトルに代表される、所謂「実存主義」がもてはやされた。しかし「実存主義」って、今ではもう限りなく死語に近づいているのだろうか。あの当時、カミュの小説「異邦…詳細を見る -
モームの「人間の絆」
若い頃に買ってそのまま本棚に眠り続けている本を、この頃思い出したように読み始めている。わざわざお金まで出して買ったということは、多かれ少なかれ読もうと欲望したわけで、食べたいと思って買った食材が冷蔵庫の片隅でじっとし…詳細を見る