カテゴリー:文学系
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藤井章子「しらじらとして 白々と」
ボクが藤井さんの作品を読み始めたのは、ここ4年くらいで、それ以前の作品はまったく知らなかった。ボクが彼女の作品にひかれたのは、一言でいって、自分自身のしっかりした地下都市を見事に確立しているからだろう。そして同時に、こ…詳細を見る -
ギリシア悲劇全集第三巻エウリピデス篇Ⅰ
この集にはエウリピデスの10篇の作品が収録されている、この中で「レーソス」は偽作かもしれないと言われているが。 ギリシア悲劇全集第三巻(人文書院、昭和44年10月20日重版) ギリシア悲劇について門外漢…詳細を見る -
ギリシア悲劇全集第2巻 ソポクレス篇
ギリシアの民主政治は周知のように、奴隷制の上に成立するそれだった。ソポクレスの悲劇「トラキスの女たち」に登場するヘラクレスも戦争により他国を収奪し、敗戦国の人々を奴隷にして、女奴隷の中から気にいった女を妻にするのだった…詳細を見る -
「ふたりだけの時間」が出来ました
9月2日に、別冊芦屋芸術「ふたりだけの時間」が出来上がりました。6月11日に膵臓ガンの末期と告知され7月19日に永眠したワイフとボクとの1ケ月余りの時間を表現しました。個人的な事情でどうでもいいことですが、9月2日…詳細を見る -
ギリシア悲劇全集第1巻アイスキュロス篇
この本は人文書院から昭和35年2月15日に初版(訳者代表呉茂一)が発行され、昭和45年4月25日に重版されている。昭和45年と言えば70年安保の年であり、つまり、60年安保から10年を経て、ギリシャ悲劇全集は再版された…詳細を見る -
別冊芦屋芸術「ふたりだけの時間」
9月2日に別冊芦屋芸術「ふたりだけの時間」(山下徹著)を発行します。 個人的な事情になりますが、ボクのワイフは6月11日に膵臓がん末期と診断され7月19日に永眠したのですが、この1ヶ月余りを言葉にしました。 …詳細を見る -
ヒュペーリオンと反至高者
ヘルダーリン全集第3巻(手塚富雄、浅井真男訳、河出書房新社)を読んだ。この集では小説「ヒュペーリオン」と悲劇「エムペドクレスの死」が収録されている。 僕は若い頃「ヒュペーリオン」を読んで、この作品は恋にも革命にも…詳細を見る -
「芦屋芸術」Ⅶ号について
「芦屋芸術」Ⅶ号は6月16日に編集・校正を終えて、7月5日に印刷・製本ができあがった。 6月11日にワイフは膵臓ガンの末期・余命6ヶ月と医師に告知され、その後、みるみるうちに症状を悪化させた。 今回の「芦屋…詳細を見る -
「チュチュ 世紀末風俗奇譚」プランセス・サッフォー著
一読、嘔吐を催す酩酊がやって来た。この本は、1891年にレオン・ジュノンソーが出版していて、その後、この世から忘却される。この同じ出版人がその前年にロートレアモンの「マルドロールの歌」を出版している。これだけの情報でも…詳細を見る -
「芦屋芸術」Ⅶ号が出来上がりました
芦屋芸術」Ⅶ号が出来上がりました。 収録作品は、とうやまりょうこ「多生」、根石吉久「経営の地獄について」、山中従子「野原」「わたしは」、津田雅敏「蟹」、山下徹「鹿を食った話」、芦屋芸術のブログから山下徹の「芦屋川…詳細を見る