芦屋芸術は 、たがいに共感できる世界を言葉で表現することを、めざしています。
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フォト詩集「親水公園にて」が出版されました!
「錯乱詩集 一日、一詩。」が澪標から出版されました!
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カテゴリー:山下徹の詩
2023-11-27
山下徹の詩
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ツイツイと
首を絞める人がいる 深夜ではない 真昼だ 人影はなかった 両手だ 最初 両手の気配だけだった 空中移動する 輪になった 十本の指 人であって 人ならざるもの …
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2023-11-26
山下徹の詩
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右の乳房まで
深夜に目覚め ベッドに横たわったまま ボンヤリ天井を見つめていると にじり寄って来た もうすっかりあなたは あの世で生きているとばかり思っていた だが 左の頬から耳たぶまで吐息で湿っ…
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2023-11-25
山下徹の詩
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穴の向こう側に
限りない淵がある。今夜、それを覗くまでは、そんな淵があるなんて、まったく信じてはいなかった。そればかりではなく、まるで興味もなく、まして詮索するなどは思いも寄らなかった。 確かに深い淵は我が国土にも散在してい…
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2023-11-24
山下徹の詩
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背中で音がする
カシャカシャという音がする。しかし私は聴いていないふりをした。だって、そうじゃないだろうか。自分の存在感を示すために音まで出すなんて。 止めろ! ほんとは大声で怒鳴ってやりたい。音なんて出す前に、背中を向けて…
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2023-11-23
山下徹の詩
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無数で
網目模様が消えているのがわかった。 最初、それは微細な黒と灰色の糸で編まれてさながら一枚のダークグレイのスクリーンだったが、まず、灰色の糸だけが溶け、ぽっとり滴になって、落ち、黒だけが残された。網目は少し大き…
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2023-11-22
山下徹の詩
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咳をした後で。
微熱、咳、鼻水。ここ十日間くらいそんな症状を引きずっている。けれども、私は病院にも行かない、薬も飲まない。 午前中はいつもの通り、事務所へ出て従来通り仕事をしている。また、午後からは読書や散歩、あれこれ文章を…
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2023-11-17
山下徹の詩
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波だけで
波 押し寄せる波 海でもなかった 川でもなかった そもそも水なんてなかった 波だけが騒いでいた 浮かんでいるものも 流されるものもなかった ゴミや 木切れや ビニール袋……
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2023-11-15
山下徹の詩
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ぜんぶ くずれる
おかしなこともあるもんだ わたしは最初 一枚のジョーカーを 床に落としただけだと思っていた ジョーカーを床から拾い上げて 振り返ると ぜんぶ くずれていた …
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2023-11-13
山下徹の詩
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空洞
もう会議は始まっているらしい。 まず議題を何にするかな、ポツリと誰かがそんな言葉を落とした。議題も決まっていないのか、ざわめきが噴き出して、怒号が飛び出した。待て、しかし、確かに、右手の方からしっかり断定す…
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2023-11-11
山下徹の詩
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最後のゴルフ
九年余り、私はゴルフクラブを握ったことさえなかった。確かに我が家の玄関ホールには、まだ私と亡妻のゴルフバッグは置かれていた。玄関を出入りするときは必ずその姿が目の片隅を掠めるのだった。そのたび、二人だけの思い出が私の…
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