カテゴリー:山下徹の詩
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親水公園にて その22
あなたがもうこの世にいなくても 雲はきれい この空も この雑木も また 足もとに咲くこの九月の花も きれいは きれいだった *今日のお昼ごろ、いつものように親水公園に出た。なぜか無性…詳細を見る -
親水公園にて その21
この歳になって わたしにも やっと わかった 誰でも みんな 自分なりに けんめいに 生きてるんだ よし わたしも 今夜 あの女に手紙を書こう *夕方、五時過ぎ、親水公園の片隅に花が…詳細を見る -
親水公園にて その20
大切な人を 喪うということは 自分の中心が 穴になることだ その穴には 八年間 毎日 苦痛が座っている けさも 苦痛はあぐらをかいたままで おはよう なぜか優しく そう言った …詳細を見る -
親水公園にて その18
あの女に 手紙を書いていた炎天下 毎日 公園を歩きながら頭の中で何度も書いていた そして 何度も消していた*真昼、親水西公園の池のほとりに立って、終わりゆく夏の六甲山、その上の雲と空を激写! …詳細を見る -
親水公園にて その17
愛は 言葉ではなかった 鯉も そうだった *午後六時ごろ、親水西公園の池の鯉をスマホで撮った。まだ空は明るく、辺りは澄みわたり、この夏初めての涼しくてひたひたした夕暮れだった。もう夏の終わりが来…詳細を見る -
親水公園にて その16
芦屋の海に近い公園の片隅で 私は片隅なりの詩を書いている 好きなら 好きだ きれいなら きれいだ そう書いている 雲や木や風 そこに生きるあの女とお話しをする それが片隅の詩だ きょ…詳細を見る -
親水公園にて その14
親水公園の 木立の奥から あの女が浮かんで 両脚は定かでないが こちらに向かって 笑みを描いて やって来る 狂っているのか *夜来の雨は朝方にはあがって、降りそうでいて降…詳細を見る