芦屋芸術は 、たがいに共感できる世界を言葉で表現することを、めざしています。
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フォト詩集「親水公園にて」が出版されました!
「錯乱詩集 一日、一詩。」が澪標から出版されました!
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カテゴリー:山下徹の詩
2022-11-22
山下徹の詩
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成就
あなたは岸辺にしゃがんで水の面を見つめていた。水紋が午後の陽射しに反射して、あなたの顔には縞模様の影が揺らいでいた。どうしていいかわからずに、わたくしは黙ってそばに立ったまま、ただ池とそれを取り囲む樹林を前にして一行…
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2022-11-21
山下徹の詩
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銀粉になって
城の夢を残したまま 宮廷住まいの鳥たちは死んでゆく わたくしのふくらはぎには あなたのくちびるのかたちがいつまでも でも 悔恨なんてしていない たったひとつの死があるだけだから 一枚…
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2022-11-20
山下徹の詩
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足首
うすらいでゆく花園。 この後頭部は、もうすっかりうすらいでゆく花園。 ぼんやり暗くなってしまった。 とうとう頭に夜が来たのか。 後頭部の花園にローソクをともすと、 火は火を招いて、 …
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2022-11-19
山下徹の詩
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貴公子の一夜
四月の貴公子がかぼちゃ造りの馬車に乗ると、ナノハナの編上靴を履いたフォークとナイフの馭者たちはツツジの鞭を振りかざし、数えきれないモンシロチョウは馬車をヒラヒラ引きずりながら、春の向こうへ、季節の彼方へ。 か…
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2022-11-18
山下徹の詩
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夢をさわる指
夢を見ているところを のぞかれていた やがて 頭の南の方角から 一本の指が出てきて 耳の穴を突きとおし つんつん 夢をさわっていた しばらく つんつん してい…
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2022-11-17
山下徹の詩
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たきぎ
午後三時 この団体は 各自一頭の羊を曳き やぐらの下に結集した やぐらの先端は 雲に隠れている 各自一頭の羊を背負い 天に向かって 順次 梯子をのぼると すっかりた…
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2022-11-16
山下徹の詩
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一九五〇年代のボクの思い出から
―見世物小屋にて 「世紀の謎、世界の不可思議……」 狭苦しい小屋の片隅で 香具師は前口上をまくしたてている 彼の隣に立っているのが所謂「世紀の謎」 見れば「世紀の謎」の…
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2022-11-15
山下徹の詩
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なおも立ち尽くす
天上の月と 池に光った月の間に 案山子は立ち尽くす 刈り入れは終わり 激しかったあの夏草の命も絶えて 天の月と 地の月の間 落ち葉と 枯れ草の間 なおも案山子は立ち尽くす …
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2022-11-14
山下徹の詩
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満月の方角
鴉の仮面をつけた忍者が、 満月を浴びて黒光りしている屋根瓦の上を滑っていく。その後ろから白装束の天狗が、水に濡らした白足袋をはいてひたひた迫ってくる。一瞬、忍者の顔はクルリと背面へ百八十度ねじれた。天狗に向き合った鴉…
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2022-11-13
山下徹の詩
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あやめとはまぐり
その一 あやめ はるさめにじっとりした帯をとき あやめの一夜がはじまりました 五月闇に沈んだ池のほとりから あがりかまちまで あやめはわらじをはいて 引きずって 宿のぼんぼりに浮か…
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