耳でさえ

 きのうは、疲れた。連日飲み歩き、あるいは、未明に起きてノートにさまざまな言語作品を書いてみたり、奇妙な絵を浮かべたり。そのノートを手にして寝室を出て、四時前後、ダイニングルームに座り、これらの作品をパソコンを開いて芦屋芸術のブログに投稿するのだった。そればかりではなかった。家事や朝食、庭掃除、我が家にやって来るカラス夫婦やスズメたち、三十五年間庭の池で飼っている亀に朝ごはんを差し上げている。こうして九時過ぎになると、従来通り、平日の午前中だけではあるが、事務所に出て仕事もしているのだった。

 ひょっとして俺は、狂人に近づいている。そう思わないでもなかった。

 よく眠った。昏睡状態。昨夜の七時前から、疲れ切って、けさ、四時前まで、眠り続けていた。狂気は晴れたのだろうか。今、ノートを開いて、この文章を書いている。だが、いったい、なぜ、こんな文章を書いているのだ。俺は。なぜだ。

 愛は 遠い

 足も 手も 耳でさえ 裏側へ向かって 離れていく

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