足首だけ

水が流れているが

どこで流れているのだろう

碁盤の上に並べられたような黒白の石が敷き詰められたゆるやかな斜面を

流れているのは 確かだった

だがその先は 見えない

そもそもどこから水は流れて来たのだろう

振り返っても 見えなかった

左右も 見渡す限り 黒白だった

私は黒白でまだらになった覆面をして 碁盤を歩いていた

両眼と鼻と口だけ 円い穴が開いていた

足首の辺りまで 濡れていた

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る