酒とスズメと

 午前零時になってしまった。もっと早く帰るつもりだった。十時ごろになったらタクシーを呼んでね。チーママにこうお願いしておいたのだが、だが、だが、引きとめられて遅くなってしまった。

 というのも、喜んでいいのだろう、カウンター席の隅に座って酒を飲んでいるとラインが来て、明日の夜十時ごろいつものスナックへ行くから、そんなメールに誘われてしまった。その時間で落ち合うなら、帰宅は二時か三時か。それなら今夜は早く帰宅して体を休めておいた方がいいのでは。

 しかし、とにかく、帰宅したのは午前零時だった。

 朝は七時ごろ目覚め、家事と洗濯、土曜日には洗濯をしようと決めていたので。そして庭掃除が終わると、スズメたちとお遊び。

 現代の 日本の住宅街に住んでいても、間近に生命と触れ合うことが出来るって、ステキじゃないか。もう人間中心主義とオサラバして。

 例えば、鳥だったら、スズメやカラスとの出会いは毎日の触れあい。私は思うのだが、ニンゲンは人間中心主義をあっさり投げ捨てれば、隣人も他の生命も、もっと愛して生活できるんじゃないかと。だって、人間中心主義っていうけど、ほとんど詰まるところ「自分」という人間中心主義なんだから。

 だから、ボクたちは目の前に生きているスズメやカラスとどのように共生していけるのか、もう彼等を迫害はしないで、そろそろちょっとだけでいい、彼等の生活している姿に優しいまなざしで向きあっていけば、どう?

 ごもっともだけど。無様な酔っ払いの説教なんて、淋しいおりん(鈴)の音に過ぎないけれど。チン。

*写真は、庭の食卓に小鳥のフードを置くと近づいて来るスズメたち。この後、私が「イイヨ!」と呼びかけると、背後の木などに身を潜めて待っていたスズメたちがいっせいに食卓を占領してしまう。その数、おおよそ五十羽ないし六十羽。毎日、毎回、我が家の庭で繰り返されていたのだった。

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