永井ますみの詩集「おのれ生え」を読む。

 きのう、このブログでご紹介した詩集「風船島奇譚」と同じ著者が、同じ発行日に出したもう一冊の詩集を読んでみた。

 詩集「おのれ生え」 永井ますみ著 さいけい舎 2025年11月30日発行

 この詩集は47篇の作品で構成されている。根本を流れているのは、一言で言って、自分史の歌謡詩篇ではないだろうか。エレキギターではなくフォークギター演奏をバックに、朗読しているような。

 それは自分の夢であったり、日々の出来事、述懐、いま住んでいる時代への批判・皮肉、あるいはコロナワクチンの話だったり、偽メールや老いに近づいた認知の少しつらい話だったり、翻って故郷の思い出話を語ったり、詩を通じて仲良くなった今は故人の友人たちだったり。

 果ては、自分の住まいの庭に育っていく野菜や花、果実、虫や蝶まで出てくる。そんな演奏会。

 作風は、平面を水紋のように拡がって流れていく日常の言葉で読者の共感を目指しているのだろう。少なくとも私はこんな印象を抱いたのだが。どうだろう。

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