toru-yamashitaの記事一覧
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アルファさん 第十三夜
未明に歌を歌っていた。 ハスキーでときどき音程も狂っていたけれど、ボクは魅入られて耳を傾けていた。どう言えばいいのか。夜が明けるまでこのままでいて欲しい、叶わない願いを込めて。 もっと狂っていいと思っ…詳細を見る -
「芦屋芸術十九号」の編集・校正が終わりました!
今年、初めての「芦屋芸術」を出版します。去年は、十六号・十七号・十八号を発行しました。最初の十六号の発行日は二〇二三年三月一日です。だから、十九号も三月一日を発行日にしました。 今号は寄稿者が一人増えて六人で…詳細を見る -
アルファさん 第十二夜
浜辺に車で乗り入れた。ボクラは砂浜の先、海の水際まで歩いた。愛犬は喜んでずいぶん遠くまで駆けだした。泳ぎ出した。黒いラブラドールレトリバーだった。 辺りは白くキラキラ輝いて、たがいの姿も見えないくらいだった。…詳細を見る -
アルファさん 第十一夜
余程疲れていたのだろう。昨夜、八時ごろ寝てしまった。目覚めたら、もう朝の六時。十時間、眠ってしまった。こんなことは、久しぶり。アルファさんはやってこなかった。きっとボクの疲労を癒すために、会いに来なかったに違いない。…詳細を見る -
アルファさん 第十夜
きょうは、林の中を歩いていたが、アルファさんの姿はなかった。蝶の親子が三頭飛んでいた。二十センチくらいある大きな黄色い蝶だった。種類はなんて呼ぶんだろう。不勉強なボクにはわからなかった。モンキチョウよりはるかに大きく…詳細を見る -
アルファさん 第九夜
死んで、よみがえること、あるかしら。 オメガちゃん、実は、わたし、あの世からやってきたの。 アルファさんは真顔でこう言った。 でも、オメガちゃん、わたし、あなたを愛してるのよ。これだけは信じて…詳細を見る -
アルファさん 第八夜
午前二時五十分。 昨夜からまだ考え続けている。 夢はつながっている。 毎晩アルファさんの見る夢とボクの夢がつながっているのだ。 だから、夜がやって来ると、いつもこうして見つめあったり、…詳細を見る -
芦屋ビーチクラブ その22
今年、初めての芦屋ビーチクラブ。快晴に恵まれて。 きょうは、雑草を抜いたり、小石を拾ったりしたが、おおむね仲間とおしゃべりだった。 たまには、おさぼりも、イイジャンカ! 新年早々にふさわしく、…詳細を見る -
アルファさん 第七夜
笑っちゃうな、ほんとに、なんでこんなに悩むんだろう、好きなら、好きといえばいいのに。でも、愛しあうって、そんなかんたんなもんじゃないんだ、そうじゃないだろうか。ふたりのひとが、同時に、愛しあうって。 まだ午前…詳細を見る -
アルファさん 第六夜
こんなことを考えてしまって、眠れなかった。 どこにいるかわからない、所在不明の女性を愛していいのだろうか、そんな愛、許されるのだろうか。 午前二時四十二分。 ベッドに横たわったまま、じっと天井…詳細を見る










