カテゴリー:山下徹のブログ
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マルクーゼの「ユートピアの終焉」
この本は、一九六七年七月十日から十三日にかけて、ベルリン自由大学において行われた講演、討論を構成したものである。訳者の解説によれば、この講演の行われる一ヶ月ほど前に、官憲のテロルに対する激しい抵抗運動があり、ベルリン…詳細を見る -
マルクーゼの「エロス的文明」
この本は、「抑圧のない文明」、つまり現代のユートピアの可能性をフロイトの心理学をベースにして考察している。フロイトによれば、「文明は人間の本能を永久に抑圧することである」(本書1頁)。ということは、「抑圧のない文明」…詳細を見る -
世界の詩集第九巻「ヘッセ詩集」
そして すべての罪悪と すべての暗い深淵からの たった一つの 熱望 終極の憩いがみたい そして ふたたび帰ることなく 墓場にたどりつきたい という熱望(「のけ者」第三連、141…詳細を見る -
マルクーゼの「理性と革命」
なつかしい本を書棚から引っぱり出した。ドイツやイタリア、日本がファシズムに支配され、第二次世界大戦が勃発した最中、一九四一年にこの本はニューヨークで出版されている。 「理性と革命」マルクーゼ著 岩波書店 19…詳細を見る -
世界の詩集第八巻 「ヴェルレーヌ詩集」
この詩集も三年余り前に永眠したワイフの遺品の一冊だが、ボクは十七歳の時、「角川文庫」(昭和41年11月30日初版)で同じ訳者のものを買い、憑かれたように読み耽った記憶が、懐かしい。 世界の詩集8「ヴェルレーヌ…詳細を見る -
「トラークル詩集」再読
ボクは十八歳の時、この詩集を手にした。その時は、没落していく、言葉全体が沈んでいく、そんな印象を受けた。何処へ? わからなかった。この詩人は小舟にのって夜の流れをくだっていくのだが、行き着く先はボクにはわからなかった…詳細を見る -
世界の詩集第七巻「リルケ詩集」
この詩集もワイフの遺品である。ボクと出会う前の若き日に彼女はこの詩集を読んでいた。 世界の詩集7「リルケ詩集」 富士川英郎訳 角川書店 昭和42年10月10日初版 ボクはリルケを多少かじってはいるが、…詳細を見る -
全訳「正法眼蔵」巻一 中村宗一著
さっぱりわからなかった。おそらく西暦一二四〇年前後、禅の修行者を前にした道元の説法を中心に書写されたものだろうか。こういった特殊な状況下で特殊な言葉で語られた文を、ボクのような門外漢がわかるはずもないし、また、わから…詳細を見る -
世界の詩集第六巻「ランボー詩集」
ボクのワイフの遺品であるこの詩集は、頁がよく繰られていて、かなりくたびれている。この詩人の詩を十九歳の彼女は、何度も繰り返して読んだのだろう。 世界の詩集6「ランボー詩集」 金子光晴訳 角川書店 昭和42年7…詳細を見る -
世界の詩集第五巻「シュトルム詩集」
シュトルムの名前を初めて知ったのは、十代に読んだ立原道造の詩集「萓草に寄す」の中だった。詩集の中の一篇「はじめてのものに」を読んでいて、「エリーザベトの物語」という一語に出会った。確か巻末の注釈で、シュトルムの小説「…詳細を見る




