ひとつの 別れ

夜の芦屋 小さな繁華街

午前零時過ぎ スナックからの帰り道

ある右手のひらが 彼の右肩に そっと おかれ

いつしか 握りしめ

でも

振り返らなかった 

振り返らず

その右手のひらを 背中の方に残し

黙って 歩き続けた 彼は

ひとりだけで 暗いアスファルトを見つめ

街角を

曲がっていた 

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