ひとつのボール

ひとりの女と

黒い犬が

浜辺に立っていた

ひとりの女が

海に向かって投げたボールを

黒い犬が口にくわえて 彼女の手にもどした

そんな昔の記憶が彼にはあった



*写真は、二〇二六年二月二日、真昼の芦屋浜。

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