芦屋芸術は 、たがいに共感できる世界を言葉で表現することを、めざしています。
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「芦屋芸術二十五号」が出来ました!
フォト詩集「親水公園にて」が出版されました!
「錯乱詩集 一日、一詩。」が澪標から出版されました!
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カテゴリー:山下徹の詩
2024-10-31
山下徹の詩
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死劇 第五番
闇の中からカウンターが出てきた。六席のカウンターで左端に腰を下ろした彼の右隣にリカが座っている。その向こうに彼女の娘だと自称しているアーちゃんという女が彼に横顔を見せて何やらおしゃべりを続けている。声だけはするが、意…
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2024-10-30
山下徹の詩
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川を渡る日
会議室がお花畑になって蝶々が飛んでいる。夜なのに、天井は青空。いったい何の会議なのだろうか。 さまざまな花と蝶がいっぱい。知っているだけでもこんなにたくさん……ユリちゃん、マキちゃん、ミッキー。サユリ。リサ。…
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2024-10-24
山下徹の詩
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死劇 第四番
カウンターの右隣に座った女性に彼は不思議な魅力を覚えた。 今年になって彼はスナックRへしばしば足を運ぶようになった。これまで一人で飲み歩くことはほとんどなかったのだが。 リカよ、その女性はそんな名前を…
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2024-10-23
山下徹の詩
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どうにもならないもの
黒い穴が開いていた。埋めようとしても無駄だった。もはやなすすべはなかった。 致し方ない。彼は現在の自分から過去へ、幼年時代へとイメージをさかのぼり、さまざまな場面の頁を繰り続けた。だがしかし、頭の中心の黒い穴…
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2024-10-22
山下徹の詩
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おしゃべり
この世とは別の世界があるのだろうか えっちゃんに聞いてみよう あるよ 十年前に死んだ妻が言うんだから あるんだな …
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2024-10-21
山下徹の詩
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砂の液体について
ゆっくり動いていく。あれは何だ。 砂の液体。砂の粒が結合しないで、それぞれの独立した形を取りながら、しかし一つの固まりになって、液体状に動いている。 一つの固まり。そうは言っても、その固まりの果ては見…
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2024-10-18
山下徹の詩
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黒へ
眼前に書類が出された。何故か彼は打ちのめされた気持ちがした。一体全体何が書かれているか、強烈な光を浴びてオレンジ色ににじんでいて、解読不能だった。だが何としても解読しなければならなかった。一生をかけても。 も…
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2024-10-16
山下徹の詩
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新しい穴
顔面に釘が刺さっていた。一本ではない。日本だ。違う。二本だ。左右の鼻孔に一本ずつ。痛くはなかった。むしろ痒かった。いや、鼻の穴が痒くて、痒み止めに釘を打ち込んだに違いなかった。 もしそうならば、彼は更に思考す…
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2024-10-15
山下徹の詩
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死劇 第三番
外見からすると二つの皿に盛られたパスタはどちらもペペロンチーノだった。しかし、よく聞こえなかったが、違った料理名だった。パスタに覆われて見えないが、中には特別に吟味された食材が入っているらしい。いったい何が入っている…
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2024-10-14
山下徹の詩
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音響
メールが来た。メッセージはない。ただ、少し開いた唇が描いてある。彼は右手の親指と人差指で上唇の中央を、左手の親指と人差指で下唇の中央をつまんで、上下に大きく開いた。中を覗き込んだ。息が出て来た。乳液の匂いがした。 …
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