黒い虫

過ぎ去っていたあやまちの時間
もうすっかり忘れ去っていた過失
すなおに謝罪しなかった汚点
自分が義しいんだと人を裁いた出来事
けれど
そんなあなたの罪を罰するために
きょう
このいまわのきわに
おびただしい黒い虫が
ぞろりぞろり音立てて
足もとから
その歪んだおまえの顔めがけて
はいずりあがってきた!

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