星明りの道 序詞

 Ⅰ 光の小川

月光は呼び出される

森はふたたび明るくなる

ひとすじ 照らされる 小道

あたかも光の小川のように


 Ⅱ暗くなる

雲が切れ

月の下

山と谷が向かいあう

深淵から叫ぶ風

もう一度 雲に包まれて

ほがらかな顔が暗くなる


 Ⅲ 滝が落ちる音

夢は白い穴になり

湖が輝きながら流れ入る

星座の中へ滝が落ちる音……


 Ⅳ 風に消えながら

道は留まり

足跡は歩む 風に消えながら

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