マザー

ワイフのマザーが来た。

そして変わらず芦屋川は流れ、十日がたっていた。

確かに彼女の認識も記憶も薄明の世界へ、忘却の地平線へいままさに沈まんとしている。

それは夕焼けの流れる川のように美しい。

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