カテゴリー:宗教系
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ウオリス・バッジの「世界最古の原典 エジプト死者の書」
この本は翻訳者によると、ウオリス・バッジの「エジプトの死者の書」のうちの最大の特色である「死者のあの世での生活ぶりを描いた部分だけを抜粋し」(本書243頁)、編集したものである。 「世界最古の原典 エジプト死…詳細を見る -
スウェーデンボルグの「霊界日記」
最近、再読する本が多い。しかし、再読するにはそれなりの理由があった。 「霊界日記」 スウェーデンボルグ著 高橋和夫訳編 角川文庫 平成十年六月二十五日初版 この本をもう一度読んでみようと思ったのは、過…詳細を見る -
吉本隆明の「シモーヌ・ヴェイユについてのメモ」
シモーヌ・ヴェイユに関して言えば、私は無知である。ただ、二十代前半、私と同じ屋根の下で暮らした「えっちゃん」という女は、シモーヌ・ヴェイユの著作集全五巻(春秋社)を持っていて、おそらく尊敬していたのではないか、私はそ…詳細を見る -
「マリアン・コウォジェイ画集ーアウシュヴィッツからの生還ー」の八月十五日について
きのう、私は「マリアン・コウォジェイ画集―アウシュヴィッツからの生還―」の感想文を書いたのだが、その折、発行日の八月十五日はきっと日本が第二次世界大戦に敗北した日を発行日にして、平和への希望と祈願が込められているのだ…詳細を見る -
囚人番号432マリアン・コウォジェイ画集ーアウシュヴィッツからの生還ー
人は、余りにも苛酷だった体験を、誰にも語らず、口をつぐんだまま、一生を終えることが多々あるのだろう。例えば、第二次世界大戦に敗戦後、自らの戦争体験を語らず、この世を去った元日本兵は数多いただろう。少なくとも、私の父は…詳細を見る -
永井隆の「この子を残して」
この書は、長崎の原子爆弾で妻を失い、自らも被爆して余命いくばくもない父が、疎開させていて被爆しなかった二人の子供の戦災孤児としての行く末を危ぶみ、筆をとったものである。将来、子供たちが成長した時、父の真実の思いを知っ…詳細を見る -
「ヨブ記」、すべてを失った人の言葉。
昔から、神を信じたら幸福な生活を送ることが出来る、宗派は違っても、行き着くところそれに類する宗教が多々あるのではないか。この考え方からすれば、結局、神は人間を幸福にするために存在するのであって、よくよく胸に手を当てて…詳細を見る -
星野元豊の「浄土の哲学」
今から四十三年昔、二十六歳の時に夢中になってむさぼり読んだこの本を、ボクはこの歳になってもう一度開き、最終行を見つめて、本を閉じた。懐かしくて胸が震えた。集中した読書をして重たくなったまぶたを休めるため、ベランダに立…詳細を見る -
全訳「正法眼蔵」巻一 中村宗一著
さっぱりわからなかった。おそらく西暦一二四〇年前後、禅の修行者を前にした道元の説法を中心に書写されたものだろうか。こういった特殊な状況下で特殊な言葉で語られた文を、ボクのような門外漢がわかるはずもないし、また、わから…詳細を見る