カテゴリー:山下徹のブログ
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僕の中の「ボードレール」 前編
美」は「真」よりも高貴である……これは1860年5月発行の「人工の楽園」に書かれたボードレールの言葉である。ときにボードレール39歳。これから僕が引用するボードレールの言葉はすべて下記の翻訳書を参照していただきたい。 …詳細を見る -
現代絵画のいま。グレコ展。
11月18日夜、エジプトから帰国して、ずっと身体の調子が良くない。帰路がカイロから深夜ドーハ経由のカタール航空だったので、といってカイロから直行便のエジプト航空だとイスラムの戒律により搭乗中いっさい酒類は出ないし、疲労…詳細を見る -
ボードレールとその周辺
ボードレールについて考えている。1960年代に人文書院から出た全集を第三巻まで読んで、いま、第四巻の美術評論を読みすすんでいる。昔、つまり四十年余り前にこの四巻本の全集を買ったが、第一巻と、第二巻の人口の楽園や短編小説…詳細を見る -
秋亜綺羅詩集「透明海岸から鳥の島まで」
普通、辞書類と違って、詩集は1頁目から最終頁に向かって波がうねるように終焉していくものだが、この詩集の場合、まず「あとがき」から読み、その後、最初から最後に向かって波打って欲しい。それとも、「あとがき」に至って「そうだ…詳細を見る