芦屋芸術は 、たがいに共感できる世界を言葉で表現することを、めざしています。
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「錯乱詩集 一日、一詩。」が澪標から出版されました!
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カテゴリー:山下徹の詩
2024-3-7
山下徹の詩
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壊れた柵を探し続ける男
きょうは一日、老朽化した柵を探し歩いた。事が起きてからでは遅い。第一ホール第一打席のティーグラウンドの北側の柵がグラグラしていた。それを発見したため、彼はすべての柵を確認しなければならない、そんな信念を抱いて歩き続け…
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2024-3-6
山下徹の詩
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ひととき
きょうまで追いたてられて生きてきた。朝、インスタントコーヒーをすすりながら、仕事に出かけるまでのわずかなひとときを、こんな思いに彼はひたっていた。 いったい何に追いたてられてきたのだろうか。借金取りだろうか。…
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2024-3-5
山下徹の詩
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破裂しそうだった
どうしようもなかった。体が風船になってぷくぷく膨らみきっていた。頭の中でいろんな言葉がどんどん走っていた。走るなと叫んでも、走り続けるのだった。だからどうしようもなかった。彼は自分に言い聞かせていた。頭の中からいくら…
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2024-3-4
山下徹の詩
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復活しちゃった
期待が外れてしまった。あなたはお化けになって帰ってくれなかった。仕方なかった。彼はツマラナイ日々をツマラナイ本を読んだりツマラナイ詩を書いたりして暮らしている。 そうだ。何もかも仕方なかった。ツマリ、ツマラな…
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2024-3-3
山下徹の詩
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狂いゆく脳
なんの変哲もない話をしよう。 ある女性と食事を共にした後、駅の改札口で別れた。スマホで時間を見たらまだ九時過ぎだったため、このまま帰宅するつもりだったが心がわずかに揺らいでしまった。何故かこのまま帰ってしま…
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2024-3-2
山下徹の詩
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ふたつのてのひら
原因は不明だった。ウイルス性のものが全身を覆っているのだろうか。 この症状を痛みだといえばいいのか。苦しみなのか。それとも悲しみと痒みが交錯している、そう表現すればいいのだろうか。 ウイルスから身を守…
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2024-3-1
山下徹の詩
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言葉は 言葉だけで
見えなかった 気づかなかった 何度もすれ違いながら 背中を向けて歩いてたんだろうか そのたびに用事が出来てたんだ 玄関に帽子を置き忘れたりして まったく容赦しなかったな あなた…
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2024-2-29
山下徹の詩
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唇
特段これといった関係があったわけではない。ちょっとだけ顔見知り、その程度の間柄だった。 十年前に妻を喪ってから、いつの間にか行きつけになってしまった居酒屋でその夜も一人で飲んでいると、彼女が来た。扉口に立った…
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2024-2-28
山下徹の詩
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父
開いていた引き戸を閉めた時、手前に立っていた室内物干しスタンドにあたり、洗濯物が部屋の床に散らばった。 「もっと注意してやらなかったら、いかんな」 背後で父の声がした。 「文句あるなら、自分でやっ…
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2024-2-27
山下徹の詩
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孤独
夜中に目が覚めた。スマホを見ると二時を過ぎていた。もう一度瞼を閉じようとしたが、じっと天井を見つめたまま、まんじりともしなかった。だが私は思い切ってベッドから体を引きはがし、外着に着替えていた。 二月の終わり…
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