芦屋芸術は 、たがいに共感できる世界を言葉で表現することを、めざしています。
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「芦屋芸術」からフォト詩集「七年の後に」が出版されました!
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「芦屋芸術二十五号」が出来ました!
フォト詩集「親水公園にて」が出版されました!
「錯乱詩集 一日、一詩。」が澪標から出版されました!
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カテゴリー:山下徹の詩
2023-9-2
山下徹の詩
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九年目の誕生日
九月二日 あなたの 誕生日の夜は ひとりで 酒を飲みます ダイニングの椅子に座って 九年間 東窓の飾り棚に置かれたあなたの骨壺に 楽しかったね 語りかけながら …
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2023-8-30
山下徹の詩
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二匹の怪物
この界隈に怪物が二匹住んでいるという噂を耳にした。わざわざ「界隈」という言葉を使ってみたが、なんのことはない、我が家の近所の公園にもたまには出没するらしい。 私はこの噂には懐疑的な立場だった。実際にこの眼で目…
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2023-8-28
山下徹の詩
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涙に
花は消えていた すっかり 九年たって わたしはそれに気づいた ただ 花びらだけは少し残っていた この涙に …
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2023-8-25
山下徹の詩
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成長
女友達にすすめられて買ったゴキブリ専用の殺虫剤は確かに強力だった。何カ所か出そうなところに置いておくだけ。直径四センチくらいの白い円盤形の代物。彼女は、夏の間、生きているのは一匹も見かけなくなる、そう断言した。 …
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2023-8-23
山下徹の詩
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透明なまま
透明だった ガラスになって 砕け散っていた …
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2023-8-22
山下徹の詩
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地震
新聞でもネットでもマスコミは一切報道しなかったが、地震があったのはもう隠しようもなかった。 二階にあがってみると、狭い廊下を挟んで、南側の部屋には異常はなかった。だが北側は違った。部屋全体が明らかに北に向かっ…
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2023-8-20
山下徹の詩
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チラチラ
チラチラしている 過去に出会った さまざまな女の断片が 鼻 口唇 目元から上だけの頭 チラチラして 人差指 ふくらはぎ 汗ばんだ襟首 少し汚れた足の裏 震える耳たぶ こうして …
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2023-8-16
山下徹の詩
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送り火
夕方、また芦屋浜から総合公園を歩いた。西陽が強く射していた。昼間よりおおぜいの人が浜で遊んでいる。十代、二十代の若い人が多い。私のような年配の人は見かけなかった。夕方といってもまだとても暑く、外出は控えているのだろう…
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2023-8-16
山下徹の詩
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送り火まで
きょうのお昼、十二時過ぎに芦屋浜へ出た。きのうの台風で海は濁り、浜辺に流木などが流れついていた。しかし、さほどの高潮ではなかったのだろう、大きな流木は見あたらなかった。 八月十六日の真昼時 芦屋浜は …
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2023-8-16
山下徹の詩
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笑顔
台風七号の去った朝、落ち葉だらけの庭掃除は一仕事だった。九年前まではワイフとふたりでおしゃべりしながらやっていたので、お遊び程度の作業だった。今は違う。箒で落ち葉を掃きながら、腰がかったるくなると、まるで苦行僧のまな…
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